日経産業新聞に、カシオ計算機会長・樫尾俊雄氏の「発明は必要の母」という連載がある。11月21日の記事には、1980年に発売したカシオトーンの開発秘話に加えて、現在は新しいデジタル楽譜を考案しているという話がのっていた。
今、作っているのは五線譜を使わないデジタルの楽譜。
楽譜に手を加えると音が変わる。
自分で適当に曲を作り、演奏したら楽譜が機械の中に入ってしまう。
そんな仕組みだ。
考えてみると現在の楽譜は、五線譜になった15世紀ごろからほとんど変わっていない。
戦後の現代音楽では、「複雑な構造や音響」を表現するために、いろいろな記譜法が考案されたが、誰でも使えるような易しいものは一つも存在しなかった。新しい未来の楽譜は、誰でも簡単に音楽を奏でられるような方向に進むのではないだろうか。
新しいテクノロジーで、感性と音楽とが直接結びつくような楽器がでてきたら、どんなに面白いだろうか。完成品を見るのが待ち遠しい。
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