MySpaceが音楽業界に参入する。今日(米国時間9/1)の発表によれば、Myspaceは300万近い(レコード会社などと)未契約のバンドに直接ユーザーに対し楽曲を販売させるという。
この動きで着目するべきなのは、レコード会社と未契約のバンドをターゲットとしているところだろう。
彼らには、自身の著作権の管理を手放していないことによる身軽さと、音源を制作するためのコストも自分たちで負担しているという点で、MySpaceにとって大きな魅力がある。
アーティストにとっても、版権を自分の手に保有したまま収益を得るチャンスが得られるのならば、自分の作品という大切な資産をレコード会社や、著作権管理組織に預けるという必要性はなくなってくるのではないだろうか?
メディア配信サービスの課題ついては、いつも著作権保護という点から問題提起されることが多いが、それはコンテンツを収益化する手段を既に持っている人が、その効果を確保する必要があり、過去の遺産を対象とするという性格からも、後ろ向きの議論になってしまいがちだ。
これから未来のコンテンツを創出するアーティストとユーザーが生まれてくるのだとしたら、彼らは、自分の感性と判断で、お互いの関係をゼロから構築することを学ばなければならないだろう。そして、その時期はもうすぐそこに来ているではないだろうか。
■前に書いたエントリー
海外SNS「MySpace」を覗いてみました
I'm in South Carolina and I need to get on myspace, but my computer will only let me on through a japanese website. I don't speak nor read japanese, so help me!!!!!!
投稿情報: | 2007.05.02 21:54