誰もが聴いたことのあるメロディー、電話の保留音といえばこの曲が定番。
テレビCMでもアレンジを変えてたびたび登場する、最も有名なクラシック曲の1つです。
この曲は、妻アンナのためにバッハが直筆の楽曲や同時代の流行曲の譜面を綴った練習帳「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に収められているため、J・Sバッハ作曲と思われていましたが、現在の研究では同時代の音楽家クリスティアン・ペツォルトの手によるものであると言われています。
譜面をみると、ソ・レの5度音程を上下に反復するメロディーになっていて、3拍子の軽快なリズムを強めるシンプルな形になってます。
見た目にもわかりやすく、実際に弾くのも簡単。
「単純でありながら退屈でない」という名曲の条件をごく自然な方法で実現した例と言えるでしょう。
1700年代からピアノ初級者の代表的な練習曲として親しまれ続け、
1960年代には「 ラヴァ―ス・コンチェルト」としてビルボードチャートにランクイン。
2000年代にいたっても、着信待ちうけやCMなど,大衆メディアのトップシェアを維持。
300年以上の間、ポピュラーであり続ける条件を備えていたと同時に、歴史的な検証が楽曲の運命を左右した事例としても興味深い曲です。
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