ダウンロード beethoven_vn10_2.mp3 (787.8K)
視聴ファイルは冒頭部分のみですが、このあと、バイオリンによって繰り返される主題がとても美しい曲です。
この曲は、全部で10曲あるヴァイオリンソナタの最後に位置する楽曲の第2楽章。
単純ですが、均整のとれたメロディーが聴きやすく、バイオリンとピアノの穏やかな対話に浸れる曲です。
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ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9&10番 クレーメル(ギドン) アルゲリッチ(マルタ) ベートーヴェン by G-Tools |
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ダウンロード pavane_infante.mp3 (6498.5K)
1899年、モーリスラヴェルのパリ音楽院在学中の作曲。
1910年にはオーケストラに編曲されていて、こちらの方がよく知られている。
主題メロディーはシンプルで、3回変奏されて出現。
ピアノ版の場合は同時に押さえる音符の数が多く、聴いた感じよりも弾くのは大変だと思います。
ラヴェルの管弦楽曲は、ピアノからオーケストラに後から編曲されたものが多いですが、はじめから、編曲されることを意識して作られていたのかもしれません。
付加音の多いテンションコードも随所にみられます。
MIDIファイル
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/pavane_infante.MID
MP3ファイル
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/pavane_infante.mp3
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ダウンロード bwv854_prelude9.mp3 (1935.2K)
バッハの「平均率クラヴィーア曲集」は、２４の調性それぞれにプレリュードとフーガを配置した全48曲×2巻からなる曲集です。
その構造のスケールの大きさや、技巧的な作曲アプローチから、複雑な印象をもってしまいますが、1巻には、「アヴェ・マリア」の伴奏に使われた第1番のプレリュードのように、わかりやすく、親しみやすい楽曲も含まれています。
今回取り上げる「9番プレリュード」もとても明朗な曲調です。
１小節目に出てくる3つの音型をベースに、進行。
↓MP3ファイル
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/bwv854_prelude9.mp3
↓MIDIファイル
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/bwv854_prelude9.MID
■参考リンク
↓ウィキペディア・バッハ平均律クラヴィーア
http://ja.wikipedia.org/wiki/
↓バッハ平均律第1番CD評
http://hccweb5.bai.ne.jp/~hed31501/bachcdwelltemp1.html
↓バッハ平均率クラヴィーア曲集 第１巻
http://scarlett.cool.ne.jp/lalila/piano/bach/bach1.htm
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ダウンロード gymnopedie1.mp3 (3821.9K)
この曲もCMやドラマのBGMに使われることが多い曲ですね。
常に長7度の音程を混ぜているので、曲全体が透明に近い色をしています。
次にメロディーが加わってきます。
水色で囲った音は「あいまい系」に属する音程、この比率が高い。
水色を水で薄めたような淡いメロディーですが、その品位を自体を崩すことはなく、淡々と進んでいきます。
低音の進行も、ひとつ動いたら、また戻る。という具合です、
音楽が、ある地点を目指すという運動が、ほとんどみられません。
でも、それが耳に心地よいひとつの空間を作っている。そんな曲です。
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「ピアノ・ソナタ 第１番 ハ長調」の第二楽章、Andante・ヘ長調は、
1775年にミュンヘンで作曲された、６曲のソナタに含まれています。
モーツァルトが生まれたのが1756年なので、19歳ごろの作品ということになります。
当時は、チェンバロからピアノフォルテ（今のピアノ）への移行期だったようで、
実際にどの楽器で弾かれていたのか、はっきりとは判っていないようです。
では、メロディーを見ていきます。
Ｃ音に付加された装飾音が、1音目、2音目・3音目・・・と、
次第に大きくなり、ポーンとＢ♭に跳躍しています。
この飛躍のためのエネルギーの貯め方がとても面白い。
跳んだあとは、1オクターブ下に着地して、3連音符で切り下げながら降りる。
いろいろな音の運動がはっきりと見えるので、モーツアルトの譜面を読むと発見が多いです。
↓MIDIファイルダウンロード
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/mozart279_2.MID
↓ＭＰ3ダウンロード
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/mozart279_2.mp3
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コンテンツのBGMに使用する：楽曲ファイルについて
今回は、ブラームスの幻想曲集、
作品116(Fantasien op.116)第4曲に収められている間奏曲(Intermezzo E-dur)を取り上げます。
冒頭の五度の上方変位を使った３連音符に、
２音の小さな切片によるメロディーが乗せられています。
このフレーズから長い旋律線が導かれ、Ｅ音の保続音を上手く利用した伴奏とあわせて
ゆるやかな波のような序奏を作っています。
使っているソフトの都合上、きれいに整形して表示できないので見にくいですが
ここでは、右手の8分フレーズと左手の3連音符が同時に演奏されています。
音形が崩れつつ、もつれていく雰囲気がとても良くでている、ブラームス頻出の手法です。
↓ＭＩＤＩファイルダウンロード
intermezzo116-4.MID
↓ＭＰ3ファイルダウンロード
intermezzo116-4.mp3
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ベートーヴェンの第8番のピアノソナタ。
第1楽章の重苦しさとは対照的で、この第2楽章はとても穏やかな調子です。
主題の和声は、第9の3楽章などでも出てくる進行。
ベートーヴェンのお気に入りなのかも。
メロディーと低音の反行（上下反対に動く）が綺麗だなと思います。
楽曲の構成を図にすると以下のようになります。
ポイントは16分から3連ベースの変奏へと徐々にテーマが移行していくところ。
単純な3部形式にまとまってしまいそうな曲想を、自然な流れで盛り上げていくように注意深く育てています。
↓ダウンロードＭＩＤＩファイル
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/pathetic_2.MID
↓ダウンロードＭＰ3ファイル
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/pathetic_2.mp3
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1838年にまとめられた全13曲の小品集「子供の情景」の真ん中にあたる7曲目に置かれている曲です。
はじまりのＦ音から１オクターブ上のＦ音までゆっくりと到達し、元の高さまでゆっくりと戻ってくるメロディーになっています。伴奏和音も実際の譜面では左右の指が交差する配置に書かれており、非常に繊細なつくりになっています。
また、下図のように半音の下降を多用した声部は楽曲の品位をいっそう高めています。
とても優れた進行。（0：34～）
曲のタイトルは「夢」という意味になりますが、旋律が持つやさしさや癒しといった側面にも注目して聴きたい1曲です。
↓MIDIファイル
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/traumerei.MID
↓MP3ファイル
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/traumerei.mp3
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誰もが聴いたことのあるメロディー、電話の保留音といえばこの曲が定番。
テレビCMでもアレンジを変えてたびたび登場する、最も有名なクラシック曲の１つです。
この曲は、妻アンナのためにバッハが直筆の楽曲や同時代の流行曲の譜面を綴った練習帳「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に収められているため、J・Sバッハ作曲と思われていましたが、現在の研究では同時代の音楽家クリスティアン・ペツォルトの手によるものであると言われています。
譜面をみると、ソ・レの5度音程を上下に反復するメロディーになっていて、3拍子の軽快なリズムを強めるシンプルな形になってます。
見た目にもわかりやすく、実際に弾くのも簡単。
「単純でありながら退屈でない」という名曲の条件をごく自然な方法で実現した例と言えるでしょう。
1700年代からピアノ初級者の代表的な練習曲として親しまれ続け、
1960年代には「 ラヴァ―ス・コンチェルト」としてビルボードチャートにランクイン。
2000年代にいたっても、着信待ちうけやCMなど,大衆メディアのトップシェアを維持。
300年以上の間、ポピュラーであり続ける条件を備えていたと同時に、歴史的な検証が楽曲の運命を左右した事例としても興味深い曲です。
↓MIDIファイルダウンロード
bwv114_menuet.MID
↓MP3ファイルダウンロード
bwv114_menuet.mp3
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この「ワルツ 変イ長調 第15番」はブラームスのピアノ曲のなかでも特に演奏会や録音に取り上げられることが多い曲です。
シンプルな構成と覚えやすいメロディーが多くの人に好まれているようです。
まず3小節目、（00：04～）右手の音の選び方に注目です。
Ⅳの和音（コードネームD♭）の構成音を保続したまま、丸でかこんだメロディーが下降しています。
これによって、Ⅳ度のおおきな枠組みを崩すことなく、6度・7度・9度といった柔らかい音程を得ることができました。
音だけで確認するとごく普通に聴こえる所ですが、曲全体の角をとって滑らかにする隠れた工夫です。
１４小節（00：41～）においても、曲のヤマ場からテーマに復帰するための「Ⅴ－Ⅰ」という強進行をスムーズに運ぶ手法がみられます。
水色の丸で囲った4度音程をクッションとして引き継いでいくことで、穏やかな着地が図られています。
パラシュートで着地するときに、ゆっくり迂回して衝撃をやわらげるのと似ていますね。
明るく可愛らしい曲調にブラームス独特の技巧が加わって、より優美さが高められている楽曲です。是非、鑑賞してみてください。
↓MIDIファイル
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hps/classicMIDI/walzer39_15.MID
↓MP3ファイル（1.75MB）
http://add9.typepad.jp/net_sym/mp3/walzer39_15.mp3
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