宇多田ヒカル「COLORS」
2003年01月29日発売 チャート最高位:1位
混乱、停滞を示す「灰・白・黒」の無彩色と、
意志や希望、自然を表す「青・赤・オレンジ」の有彩色を
イメージ対比させた歌詞が新鮮なシングル曲。
サウンド面でも様々な対比が用いられた構造的な要素の多い楽曲。
まず、リズムでは
A・Bメロのゆったりとした4拍サイクルのドラム
(1-2-③-4-)
そして、サビやAメロの1部で用いられているスピード感のある
2拍サイクルのリズム
(1-②-)(3-④-)
この2種類を使い分けることで、
速度が2倍に切り替わったような対比効果を作っている。
そして、サビ部分のメロディー。
赤の>でマークした、2・3・4拍に3つの高音を持続するモチーフに注目。
Aメロ冒頭部分の、地を這うようなフレーズとは反対の動きになっており、
モノクロからカラーへと展開する歌詞の世界とともに、大胆な場面転換を図っている。
補足として、
突破力と緊張度の強い3高音から、下方に力を抜いていくこのメロディー音形、
これは彼女のデビュー曲「Automatic」のサビでも、ほぼ同じ形をみることができるので、着目してみると面白いかもしれない。
↓リッスンジャパンの歌詞ページ
http://listen.jp/store/artWordList
↓ミュージックビデオ監督へのインタビュー
http://www.toshiba-emi.co.jp/hikki/colors/dvd_colors/interview.htm
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「Automatic」
繊細な観察から書かれた歌詞と、R&Bサウンドでヒットした1998年のシングル。
「Distance」
バラードバージョンのシングル「FINAL DISTACE」と変わって、
こちらはかわいらしいアレンジ。
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