アップルコンピュータが「iTunes Music Store」の日本版サービスを開始しました。
アメリカでシェア80%の成功を収めたサービスの上陸に、日本の有料音楽配信サービスは、アップルと同水準への値下げを表明するなど、ユーザーの利便性を優先しつつシェア争いを進める動きを加速させています。この傾向は、当面持続するものと思われますが、それとは別に独自路線を目指す音楽配信サービスも、新たに登場してきているようなのでとりあげたいと思います。
・オンキヨーがCDの倍以上のデータ密度で高音質な24bit/96kHzデータの音楽配信「e-onkyo music store」のスタートをリリース。(8/8開始)
・楽天がUSENから楽曲提供を受け音楽配信を開始する。
ポイントプログラム「楽天スーパーポイント」を使って楽曲を購入できるのが特徴。
・ニフティが規格にSD-Audio形式を採用し、SDカードに記録する携帯電話向け音楽配信サービスを予定。
・タワーレコードとナプスターが提携し日本で音楽配信を来春にもスタートする。
・アメリカでは、アマゾン、ウォルマートが音楽配信ビジネスへの参入の可能性。
新規参入が激しくなかなか先を見通すのが難しい状況ですが、ネットでEコマース化が進んだときのようなことが音楽配信においても起こるのではないかと予想しています。
たとえば、レコード会社やレーベルを通さずにアーティストからリスナーにダイレクトに音楽ファイルを配信し、著作権処理や、代金決済をネット上で代行するサービスも実現する可能性はありますし、個人のウェブサイトやブログから楽曲紹介のリンクを貼り、売上に応じて収入が発生する「1楽曲毎アフィリエイト」といったプログラムも面白いのではないでしょうか。
まずは、楽曲の品揃えや価格といった利便性が優先課題だと思いますが、そこからどのような差別化を図る動きが出てくるのか注目したいと思います。
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